Report

2015 Rd8 MOTEGI

11.14-15 / ツインリンクもてぎ


Other Races

最後のレース

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2015年シーズンとCR-Zのラストレースが終わりました。結果は予選13位からの4位でした。予選はQ1で2位をとったタイヤそのままにQ2へのぞみましたがコースイン直後にスピンしてしまうほど雨量の変化がコース上に起こっていました。それでもそのままのタイヤの方がタイムが出るので頑張って温めていきましたが温まらず、やむを得ずソフトタイヤへ。再度コースインしたときには残り6分、予選はCR-Zの特性からハイブリッドのバッテリーをチャージしてからアタックを行わないといけません。そのためアウトラップと計測1周目をタイヤのウォームアップへ使い最後の周にアタックを行うことにしました。しかしアタックラップへ入る前の最終コーナーでスピン。嫌な予感がしながらストレートへ戻ってくると景色が一変、ストレートをまっすぐ走ることすら難しいコンディションになっていました。それでも行くしかないのでハイブリッドを使いながら全開で踏んでいきます。そして最も雨量の多い最終コーナーへ。直前にスピンしたところはかなり速度を落としてクリアしましたがその次のコーナーに大きな水溜まりができていてスピンしコースアウトしてしまいました。これで予選が終わりQ2最下位となる13位になってしまいました。オーバーテイクが難しいもてぎでこの順位は絶望的。本当に残念な結果でしたが、あの状況で攻めないなんてドライバーじゃない。ミスを肯定するわけではありませんが自分の力を全て出しきったという自負もあり落ち込むことはなく、この攻めの気持ちで明日も走ろうと思いました。それが最後のレースとなるCR-Zへの敬意だと。最後にびびって走るなんて3年間一緒に走ったCR-Zに失礼だと。そして迎えた決勝はスタート前に恵みの雨が。コース上の雨量は少ないものの全車ウェットタイヤでのスタート。そこで高木さんの意地を見たと思います。驚異の10台抜きで3位となりピットイン、スリックに変えてコースイン。ちょうどそのタイミングでSCが入ったためレースは実質4台での争いとなりました。再スタート後は10台程いたバックマーカーの処理に手こずっている間に4位となり3位とも10秒ほど離されてしまいました。コースはライン上が乾いているとはいえ少しでもラインをはずせばコースアウトは免れません。

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それでも精一杯攻めて3位との差も6秒ほどまで詰めました。最後はソフトタイヤが磨耗してしまいペースを落としてしまいましたが4位でフィニッシュすることが出来ました。最後のレースは表彰台で終わらせてあげたかったし表彰台へ乗れるスピードも有ったので悔しさはあります。でも決勝はチーム全員が完璧な仕事をしたと思います。誰ひとりミスをせず、正にCR-Zの最後に相応しい仕事を各々がやってのけました。その結果4位のチェッカーを受けたとき、本当にこの車とこのチームでレースを出来て良かったなと思いました。2013年の開幕戦クラッシュから始まりましたが最後の走りでCR-Zにも成長を少しは認めてもらえたんじゃないかな笑本当に3年間、色々あって4勝もすることが出来ました。とっても難しい特性を持っていて気難しいお転婆娘って感じでしたがお陰でかなり鍛えてもらいました。
「ありがとう」ルーフにこの文字を入れてのラストレース。「ありがとう」これほど相応しい言葉はないですね。CR-Zの産みの親、Hondaさん、M-TECさん。足元を支え続けてくれたブリヂストンさん。たまに不機嫌になるCR-Zをずっと見てくれたチーム。最近は殆ど不機嫌になりませんでしたよ。そしてずっと応援していただいたオートバックスさん。CR-Zも素敵な化粧で走れて幸せだったと思います。そんな幸せなCR-Zを共に駆った高木さん。色んな事を教えて貰いました。最初のテストではお前の言ってる意味がわからないって怒られましたね。笑 今ではお互いに信頼し戦えるようになりました。予選で僕がスピンしたときも拍手したそうです。このコンディションでよくあそこまで攻めたと。本当に嬉しかったです。そしてずっとずっと応援してくれたファンの皆さん。ピットウォークでも最後のレース頑張って下さいと沢山お声掛け頂きそれを力に頑張ることが出来ました。勝っても負けても応援してくれるファンがいるということは僕らにとって一番の力になります。そのファンのみんなに最後は良いレースをお見せできたんじゃないかなと思います。沢山有りすぎて言葉では言い表せないけどこの3年間を言葉にするならやっぱり「ありがとう」これだけです。本当にARTA CR-Z GTを応援していただきありがとうございました!

Team Report

決勝はドライコンディションになる予報が出ていたが、少し雨が残る事も想定されていたので、ドライコンディションのセッティングでレインタイヤでも走れるようなセットの確認をした。そのセット変更が良かったのか、スタートを担当した高木は毎周1台ずつ抜いていくペースでレースを進めていった。なんと10周目までに4番手まで上がる驚異的なペースだった。さらに18周目に1台抜いて表彰台圏内に早くも到達。ARTA CR-Z GT最後のレースを何とかして表彰台で終わりたいとチーム全員が願っていた。しかしながら、後半は徐々に路面が乾いてきたので、ARTA CR-Z GTにとっては不利な要素が徐々に増えてくる。高木は24周目にルーティンのピットインを行い、小林に替わった。小林がピットアウトしたタイミングで500クラスの車の部品が散乱し、セーフティーカーが導入された。小林はこの周回でタイヤを暖める事が出来て、CR-Z GTが苦手とするアウトラップのスピードをカバーする事が出来た。その後、小林は4番手でコースに復帰していたが、その順位をキープしながら順調に周回を重ねた。しかし、セーフティーカーが入った事で、周回遅れが間に入ってしまい、これらの車を抜くのに手間取ってしまい、これ以上順位を上げる事は難しかったが、CR-Z GT最後のレースを見事ポイントゲットで終え、引退に華を添える事が出来た。

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